ドリリングにおけるバランス規定

 
 
ドリリングにおけるバランス規定
 
このバランス規定については日本では1996年ルール改正がなされ、更に2019年WB(現IBF(国際ボウリング連盟))による改訂があり、現在に至っております。
ここでは歴史的な変遷に従って、ドリルやバランスルール制定の経緯について話を進めてみたいと思います。
トップ・ボトム(天地)の差、レフト・ライト(左右)の差、フロント・バック(前後)の差、という3つのバランスの差を量ることからスリーバランスと呼ばれています。
1895年ABC(現USBC(全米ボウリング協会))が設立されたときにも指穴の無いボールを使って試合をしていたそうです。ところがある試合で指穴を二つ(親指と中指)ドリルしたボールを使用したチームがいい成績を出したことがきっかけとなって、それ以来、親指と中指の二本だけボールに穴を開けるようになったのがドリルの始まりといわれています。
 
ドリルの始まりは親指と中指の2ホールであった
 
当時は重さも大きさもまちまちで、レーンの長さや幅もボウリング場によって様々というように、統一した規則もなかったのですが、1905年ABC(現USBC)がボールの重さを16ポンド(約7.25kg)以下に制限して以来、今日に至っています。
1905年同時に、それまで使われていた欠けたり傷つきやすかった木製ボールに替わり、ハードラバー(硬質ゴム)製のボールが製造されるようになりました。ラバーボール時代は最も長く、1981年にウレタン素材が誕生する少し前の1970年代後半まで製造されていました。そしてその後にまちまちだった大きさも統一され、円周が27インチ(68.57cm)直径8,595インチ(21.74cm)というサイズが今日の標準規格になっています。

バランス規定が制定されたのは、ウエイトブロックがボールに埋め込まれるようになってからのことです。指穴をドリルした分ボトム側に重さの偏りができ、そのことがボールリアクションに悪影響を及ぼすということに誰かが気付き、指穴の減量分を予め重くする「トップウエイト」という考えが誕生したことによるからです。指穴側を重くする手段として、ボールメーカーは様々なウエイトブロックの形状や配置方法を考案したのですが、指穴側を重くすることにより、リアクションに影響が出過ぎることに繋がり、指穴の減量分に相当する3オンスをトップウエイトの上限としたルールができたのです。

更に、指穴をドリルする配置もルール化され、左右のズレが1オンス(現在3オンス)以内、前後のズレも1オンス(現在3オンス)以内というのがドリル後のバランス規定の出発点なのです。
WTBA(現IBF)のルール改正に伴い、国内では1996年からバランス規定が改められました。それまでは10ポンド以上と10ポンド未満という2つの重さの区分による規定でしたが、新たに8ポンド以上10ポンド未満という中間の区分が設けられ、「10ポンド以上」「8ポンド以上10ポンド未満」「8ポンド未満」の3区分による規定となりました。
2019年にはUSBC(全米ボウリング協会)の更なるバランス規定改訂があり、バランスホールが禁止され、同時にスリーバランスルールも次表のように改訂されました。また、最近のツーハンド投法によるものですが、指穴がドリルされてないサム無しボールや、フィンガー無しの場合のバランス規定もそれまではなかったのですが、新たに加えられました。
 
  トップ・ボトムの差    レフト・ライトの差   フロント・バックの差     
(天地の差)        (左右の差)      (前後の差) 
 
2019年改訂(IBF規定)
  10ポンド以上 8ポンド以上
10ポンド未満
8ポンド未満
トップ・ボトムの差
(天地の差)
3オンス以内 2オンス以内 3/4オンス以内
レフト・ライトの差
(左右の差)
3オンス以内 3/4オンス以内 3/4オンス以内
フロント・バックの差
(前後の差)
3オンス以内 3/4オンス以内 3/4オンス以内
サムホール無し
(いずれの半球に於いても)
3オンス以内 3/4オンス以内 3/4オンス以内
フィンガーホール無し
(いずれの半球に於いても)
3オンス以内 3/4オンス以内 3/4オンス以内
指穴・窪み無し
(いずれの半球に於いても)
3オンス以内 3/4オンス以内 3/4オンス以内
 
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