ところがダイナミックバランスでこの2つを比較すると全く評価が異なります。ではダイナミックバランスが大きいとボールリアクションにどのような影響が表れるのでしょうか。図―1のようにボールにはそれぞれの回転軸が描かれていますが、この回転軸のぐらつきを大きくさせる作用がダイナミックバランスだと考えてください。
そこで図―1(A)(B)の比較に戻りますが、ダイナミックバランスはウエイトブロックの遠心力に中心からの距離をかけたものがその大きさになります。(A)の遠心力をFとすると、F=mrω2となり、mがウエイトブロックの重さで1オンス、rは回転軸からの距離、ωは回転速度(角速度)です。(B)の遠心力をF′とするとF′=2m(1/2r)ω2となり、それぞれのウエイトブロックのもたらす遠心力はイコールになります。ところがこれに中心からの距離ℓをかけたらどうでしょう。(A)は(B)の2倍になることが分かります。つまりダイナミックバランスでの評価は(A)の方が回転軸を大きくぐらつかせる作用があり、結果曲がりの大きいボールになるのです。例えスタティックバランスが同じボールでもウエイトブロックの重さや位置によってリアクションの異なるボールが出来上がるのです。 |