ダイナミックバランス理論とは

 
 
 ダイナミックバランス理論とは
 
ルール上の規定によるバランスをスタティックバランス(ボールが静止している状態)ということはご理解いただいたと思います。

実際のバランス効果は回転している状態を評価しなければなりません。そこで図―1を見ながらダイナミックバランスとスタティックバランスの違いについて考えてみましょう。図―1(A)はボール表面に1オンスのウエイトブロックが埋め込まれているボールとしましょう。(B)は中心から(A)の2分の1の距離に2オンスのウエイトブロックが埋め込まれていると仮定します。スタティックバランスで比較するとボールの中心からの距離×重さですからどちらも同じ値になってしまいます。
 
図-1。(A)ボール表面に重さmのウエイトブロックがあり、回転軸からの距離r、中心からの距離ℓの位置で遠心力Fが働く。(B)回転軸からの距離が半分の1/2r、中心からの距離1/2ℓの位置に重さ2mのウエイトブロックがあり、遠心力F′が働く
図-1
 
ところがダイナミックバランスでこの2つを比較すると全く評価が異なります。ではダイナミックバランスが大きいとボールリアクションにどのような影響が表れるのでしょうか。図―1のようにボールにはそれぞれの回転軸が描かれていますが、この回転軸のぐらつきを大きくさせる作用がダイナミックバランスだと考えてください。

そこで図―1(A)(B)の比較に戻りますが、ダイナミックバランスはウエイトブロックの遠心力に中心からの距離をかけたものがその大きさになります。(A)の遠心力をFとすると、F=mrω2となり、mがウエイトブロックの重さで1オンス、rは回転軸からの距離、ωは回転速度(角速度)です。(B)の遠心力をF′とするとF′=2m(1/2r)ω2となり、それぞれのウエイトブロックのもたらす遠心力はイコールになります。ところがこれに中心からの距離ℓをかけたらどうでしょう。(A)は(B)の2倍になることが分かります。つまりダイナミックバランスでの評価は(A)の方が回転軸を大きくぐらつかせる作用があり、結果曲がりの大きいボールになるのです。例えスタティックバランスが同じボールでもウエイトブロックの重さや位置によってリアクションの異なるボールが出来上がるのです。
 
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